コーヒーの起源を調べてみた
コーヒーの起源には諸説あります、その代表的なお話を2つ。
エチオピア「カルディ」説
年代不詳(9世紀説)
アビシニア(現エチオピア)のカルディと言うヤギ飼いが飼っていたヤギが
灌木の実を食べると興奮状態になることに気づき、茹でて飲んでみたところ爽快な気分に。
このことを近くの修道院に話し、修道僧に飲ませてみると夜の儀式中に居眠りする修道僧が減り
この話が国中に話が広まったとのこと。
アラビア説
1258年頃
アラビアのモカ(現イエメン)のイスラム教徒シーク・オマールが
赤い実を鳥がついばむのを偶然見かけ、その赤い果実でスープをつくり飲んだのが最初。
素晴らしい香りのスープで、飲むと元気が出たとの話し。
文字による記録は
900年頃のアラビア人医師ラーゼスによるものが最初
野生のコーヒーの種子を煮出し、薬として患者に飲ませていたそうです。
文献には消化や強心、利尿作用などが書かれているそうです。
100年ほどのちに、イスラム教の医師アヴィセンナも同様の記述をしておりコーヒーが薬として医術にかかわってきた歴史を証明しています。
日本で初めてコーヒーが紹介されたのは
1782年
蘭学者の志筑忠雄の訳書である「萬国管窺(ばんこくかんき)」で
「阿蘭阿弥陀の常に服するコッヒイというものは、形豆の如くなれども、実は木の実なり」と著されています。
のちに、シーボルトが長寿をもたらす良薬として宣伝するなど、少しずつその需要が広がり、1858年の日米修好通商条約により、コーヒーも輸入が正式に開始されました。
なお、日本初の喫茶店は1888年(明治21年)東京下谷黒門町の「可否茶館」だそうです。
モーニングセットの変わり種
名古屋のモーニングが一躍脚光を浴びた理由
それは豪華すぎるモーニングセットにありました。
俗に言うオーソドックススタイルを「トースト」と「ゆでたまご」のセットとした場合
これに料金をプラスしたり、あるいは料金そのままで
「サラダ」「ヨーグルト」「フルーツ」などがついてくる喫茶店があります。
お客さんが好みの朝食を選べるスタイル
さらに、オーソドックススタイルを「Aセット」と呼び、「Bセット」「Cセット」をくわえ選択できるようにしてるお店もあります。
BセットやCセットは、例えば「玉子サンド」「ホットサンド」だったり「おにぎり」「おかゆ」だったり
なかには「カレー」や「オムライス」がついてくるなんてところも
幅広い選択肢でお店の個性の確立
さらにさらに、各セットの中身を料金をプラスすることでグレードアップしたり
組み合わせたりもできたりする喫茶店もあり
この多種多様性が全国的に関心を集めた理由だと思います。
例)ゆでたまごをプラス100円するとハムエッグに
ちなみに「珈琲家むぎわらぼうし」では
「お皿に立つほどの厚切りトースト」のセットと、「ガス釜でふっくらおむすび」のセットが選べて、追加料金なしの380円です。
ゆでたまごはモーニングセットの良心です
気がつけば3月も今日で終わり、この間年が明けたばかりだというのにもう1年の4分の1が過ぎ・・・
「光陰矢のごとし」と言いますが、若いころはただただ浮かれていただけの春なのに
歳を重ねるごとに春にすら哀愁をしみじみし感じてしまいますね。
さて、モーニングセットの良心ゆでたまご。
ゆでたまごの何が良心なのか
皆さんが良く行く喫茶店
・ゆでたまごは何色ですか白たま?赤たま?
・黄身は固ゆで?半熟?
ここまではそれぞれの喫茶店の都合や好みがありますから良心とは関係ありません
では、そのゆでたまご
・殻はむきやすいですか?
・黄身は真ん中にありますか?ずれてかたよってませんか?
・冷えて黄身が黒ずんでいませんか?
喫茶店のモーニングセットがオーソドックスなトーストとゆでたまごだとした場合
よほどの繁盛店でない限り、ほとんどの喫茶店ではお客さまが入店してからトーストを焼き始めます。
トーストを前もって焼いておくとトーストが冷えて固くなってしまうからです。
繁盛店の場合は効率よく回転する前提で、ある程度焼き貯める場合はあります。
しかし、ゆでたまごに関してはお客さま入店後に茹で始めたのでは、早くても10分はかかりますし、光熱費的にも非経済的なので
前もって一定数を茹でておく必要がありますよね
例えば、1日に30食程度のモーニングセットが出る喫茶店の場合
1度にだいたい8~10個のゆでたまごをつくり、残りが少なくなったらまた8~10個茹でる、これを繰り返します
もし30個のゆでたまごを朝1番に茹で終えてしまったら
モーニング終盤のゆでたまごは冷えて黄身が黒ずんでくる場合があるからです。
少量づつコンスタントに茹でたとしても、ほかの作業に時間を割き、ゆでたまごはタイマーだけセットして茹でっぱなしにしていたら黄身が偏りますよね
茹であがりにしっかりと冷水で冷やさないと殻のむき加減にも影響が出ます。
ここをさぼると殻がむきづらいゆでたまごになります。
どうですか、ゆでたまごはその喫茶店の良心を投影していましたね
あなたの良く行く喫茶店の良心、一度確認してみてください。
トーストの焼き加減はレア?ミディアム?ウェルダン?
名古屋の桜の名所と言えば鶴舞(つるま)公園や名古屋城のお堀沿いが有名です。
今日現在はまだ三分咲き程度でしょうか、お堀に咲き乱れる満開の桜は本当に雄大ですから待ち遠しいですね。
さて、モーニングセットの定番と言えばトーストにゆでたまごですよね。
当店「珈琲家むぎわらぼうし」でもモーニングサービスでは
厚さ3cm超のお皿の上に立つほど厚い「厚切りトースト」を提供しています。
そんな中、よく客さんからトーストの焼き加減についてリクエストされます。
「しっかりと焦げ目がつく程度に」、「良く焼いて」と、比較的強め(ウェルダン)に焼いてほしいと言われることが多いですね。
確かにこんがり焼いたトーストに、じゅわっと溶けてしみ込んだマーガリンとの相性は抜群です。
私個人としては、パンのふかふか感も味わいたいので1200wで表面だけをカリッと焼いたカリふわの焼き加減が好きです。
この焼き具合でもマーガリンはじゅわっと溶けてしみ込みますからとってもおいしいですよ。
あと、名古屋式モーニングのトーストで触れずにはいられないのが「小倉トースト」です。
近年、全国的にも認知度が増していますので「え!トーストにあんこ乗せて食べるの?」とのりアクションは今ではすっかり少なくなりましたが
ただトーストに粒あんを乗せているだけの似非小倉トーストは小倉トーストとは呼ばせません
本物の小倉トーストはあつあつのトーストにマーガリンを塗り、まだマーガリンが溶けきらないうちに粒あんをのせることで、粒あんの表面はやや冷たく、粒あんの下(トースト側)は温かくなり、溶けたマーガリンとあんこがまじりあうことで生まれるマーガリンの塩加減とのあんこの甘さの絶妙なハーモニーが味わえるトーストのことです。
お家でもできますので是非絶妙のハーモニーを目指してみてはいかがですか。
お堀の北の端から5分ほど北へ歩いたところに「珈琲家むぎわらぼうし」はあります。
モーニング食べに来てください。
モーニングサービス発祥と時代背景
うららかな春が訪れ、卒業、入学シーズンに気持ちも高ぶる今日この頃
みなさん、モーニング食べてますか?
名古屋めしの朝の定番、「喫茶店のモーニングサービス」
コーヒーを頼むとトーストとゆでたまごが無料でついてくる、そうそれです。
ウィキペディアによるとモーニングの発祥は1950年ごろの一宮市で、そこから北は岐阜市近郊、南は名古屋市近郊に広がり、一大文化として花開いたんですね。
モーニングサービス - Wikipedia
1950年ごろと言えば、1950年(昭和25年)の朝鮮戦争開戦からはじまり、日本は高度経済成長の道を走り始めた時代です。
戦後復興の過渡期でまだ娯楽と言えるものも数少なく、1953年にテレビの民間放送の本放送が開始されたものの、テレビの普及に一役買った皇太子さま(現今上天皇)のご成婚パレードが1959年(昭和34年)ですから
当時の喫茶店は今のような飲食業というより、娯楽のひとつであったのかも知れませんね。
個人で喫茶店されてる方や、喫茶店好きなみなさんのご意見、ご感想お待ちしています。